香典返しにおいて贈る物は、消え物と呼称される、後に残らない物を選定することが基本的な葬儀マナーです。よく見受けられる物はお茶それから、お菓子、海苔や石鹸などで、日頃の生活でよく利用しているタオルやハンカチといった品も選択されることがよくあります。 そして、肉や魚などは回避した方が順当といえます。 香典返しに関しては後に残らない消え物が原理原則ですが、宗教的なトラブルから肉や魚は回避するのが通例です。アルコールについても、お祝いの面で採用するイメージがあることから、香典返しにおいては選択しない方が手堅いしょう。 商品券に関しても、金額が相手方に公然とわかるものですから、不快と考えられるのを阻止するためにも、香典返しにおいて取り入れるのは向いていません。 それから、香典返しの品を容易に下準備するならカタログギフトはおすすめです。 近頃では、香典返しは、おおむね二分の一の人がカタログギフトを準備しているのが現実の姿といえます。カタログギフトについては、選べるギフトともいわれていて、相手方に気に入ったものを選んでもらえますから、相手サイドの好みが解らなくても送り易いのがアピールポイントです。加えて下準備するサイドも、手にした香典額ごとに、香典返しの額に応じたカタログギフトを選ぶといいだけという簡便性があります。その影響を受けてカタログギフトは、現時点では、最も手軽な香典返しの品のセレクトの仕方といえます。 しかしながらカタログギフトについては、カタログ費用がコストの中に加味されていますので、実物の価値はカタログギフトを手に入れた時の額より低くなるのがマイナスポイントです。香典返しについては、贈り物のひとつといえます。したがって消え物という基本的な葬儀マナーをおさえたうえで、相手方に感謝の意を示される品を送り届けることがなによりです。 相手サイドの好みが判っているケースでは、具体的な物を確保して送り届ける方が、一層感謝の意が伝えられるといえるでしょう。