故人が亡くなった日の夜に通夜を行い、その翌日あるいは翌々日に葬儀・告別式を執り行うのが一般的な流れです。私たちは、葬儀の流れは知っているものの、教育を受けるワケではない葬儀マナーに関しては浅はかな知識しか持ち合わせていないのが大半を占めるようです。葬儀はおおむね午前10時頃に開始されますが、参列者を待たせることがないよう、葬儀と告別式を同時進行させることも少なくありません。本来のカタチとは違うため、葬儀マナーがままならない、なっていない参列者の姿も目立ってしまいます。遺族にとって葬儀と告別式では、心の持ちようが違うものです。参列者はそのことを認識しなければなりません。葬儀では口を慎み、目線を下に伏せ、告別式では遺族の顔を見てから一礼、焼香をしましょう。開始時刻は多くの場合、午前10時頃から約2時間ですが、斎場の場所は事前に確認しておきましょう。自宅を出る前に、持ち物、身だしなみを確認しましょう。香典の表書きに問題はないでしょうか、中には、中袋が入っていないまま受付に差し出す失敗談も聞かれています。現金の封入をしたかどうかを確認しましょう。また、身だしなみとなる喪服にシワがないか、汚れやシミが付着していないかを確認しましょう。喪服を着用する機会は早々ないため、クリーニングに出していなかった、そうした失敗談も少なくありません。服装も葬儀マナーのひとつになりうるのです。中には、シャツ・ネクタイ・靴下に柄がついたものを着用してしまう人もいますし、普段通りのメイクで参列する女性の姿も目立ちます。まつエクは取り外しができないので致し方ないとはいえ、ネイルなどの手元には配慮しましょう。アクセサリーも派手な時計も、男性ならばカフスは外しておくことも必要です。子ども連れであれば早々と焼香を済ませ、騒がしい場合には会場をあとにする、あるいは会場の外で待機することも必要かもしれません。子どもだから、というのは意味合いが違いますから気をつけましょう。