喪服については、常日頃とは異なるフォーマルな服装になります。普段身につける服ではないからこそ、不作法にならない装いにしたいものです。喪服は、葬儀並びに法事など弔事の席において身につけていく服装を意味します。親しくしている人を亡くしたあと、一定の時間喪に服すというフレーズを活用することがありますが、喪服はこうしたフレーズから来ていると考えられています。元々は貴重な人を亡くした遺族が身につける服でしたが、近年は参列者についても悲しみに添う意味を含めて身につけていくのが通例です。喪服と同じ様な言葉で、礼服という言葉があります。 喪服を準備しようと考えてショッピングに向かうと、礼服売り場に紹介されてよく判らなくなった、という方もいるかもしれません。 礼服については、冠婚葬祭において身につける正装全部を意味する言葉になります。喪服については冠婚葬祭の葬で身につける服ですから、礼服というとても大きなバリエーションの中に、喪服もはいり込んでいると考察するといいかもしれません。 礼服というキーワードには喪服も入っているので、葬式に礼服を身につけるという言いまわしをしても問題ありません。 礼服の様にフォーマルな服には、環境条件にあわせた合致した恰好や、格式があります。それに対し、礼服についてはビジネスシーンでは身につけないのも行儀作法です。 礼服の中のひとつ、喪服に関しても正喪服、準喪服、略喪服と格式があげられます。正喪服については喪主や遺族が身につける喪服です。参列者にあたっては、準喪服ないしは略喪服に該当する服装をするのが葬儀マナーになります。 喪服のカラーは、葬儀マナー上黒となっています。しかしながら、黒も染め具合によりまして開きが生まれます。喪服においては何回も染め直された非常に深い濃い黒それから、光沢を感じない漆黒に近い喪服ほど、格式が非常に高いと評価されています。こうした知識を理解して服装を検討しましょう。